カバーオールとは

カバーオールというのは、元々は鉄道員が着用するための衣服だったそうで、レイルロード・ジャケット、またはレイルローダー・ジャケット…と呼ばれていました。

このカバーオールというのは、2つの意味があるようです。本来の意味でのカバーオールと、日本で扱われているカバーオールの違いですね。前者の場合は、英単語「coverall」からも判る通り、全身を包むという意味ですから、いわゆるつなぎ服を指しています。つなぎ服というのは、上着とズボンが一体化されている作業服のことで、もちろん長袖・長ズボンです。自動車整備工場などで作業をしている方がよく着用している衣服…というとイメージしやすいかと思います。

そしてもう一方…後者である日本で扱われているカバーオールですが、この場合はワークジャケットを指していることが多いようです。ワークジャケットも作業時に着用するために用いられるものですが、先ほど挙げた本来の意味のカバーオールとは異なり、つなぎ服であるとは限りません。寧ろ、ジージャン(ジーンズジャンパーの略。Gジャン。デニム素材で作られたジャンパーやジャケットのこと)よりも丈が長くてポケットの数も多く、鉄道員が作業をしやすい、作業時の着用に適していること前提のデザインとなっています。ショート丈とロング丈とあるようですが、一般的にカバーオールというとロング丈のものを指すことが多いようです。生地としては、ダック生地(丈夫で目の細かい平織物のこと。テント・帆布・靴・芯地などに利用される生地です)・デニム(10番手以上のタテ糸をインディゴで染色し、ヨコ糸を未晒し糸で綾織りした厚手の綿織布のこと)・ヒッコリーストライプ(ワークウエアによく使用されるストライプ素材のこと。インディゴの糸と白い糸で綾織りされた厚手の生地です)…等の他、あまり作業服っぽくないコットン地が使われていることもあります。

いずれのタイプのカバーオールにしろ、作業服としてカバーオールを着用している方も少なくないのですが、ファッションアイテムの1つとして着用されていることが現在では多いと思います。男性・女性問わずにカバーオールは存在していますし、また各メーカー・ブランドからも、普段着・街着用として販売されていますしね。普段着・街着用のカバーオールであれば、当然、作業服としての実用性重視ではなく、ファッション性が重視されることとなり、生地の種類も様々ですし、テーラードジャケット(紳士服のような上着のこと。背広のような上着の総称で使用されます)に近いデザインのカバーオールもあれば、ショールカラー(ショールをかけたような刻みのない襟のこと。へちま襟とも言います)のカバーオールなど、作業着とはほど遠いカバーオールとなります。

しかし、これらカバーオール以外にも、赤ちゃんが着用する衣服としてのカバーオールも存在します。赤ちゃんが着る服…つまりベビー服でのカバーオールは、先ほど挙げたなかで前者に近いタイプのカバーオールとなります。要するに、上衣と下衣がつながっているつなぎ服のようなベビー服を、カバーオールと呼ぶのです。一般的に、ベビー服のカバーオールは、裾などにゴムが入っていて、手首・足首にフィットするようになっています。ベビー服のなかでも、このカバーオールはかなりメジャーなベビー服です。「赤ちゃんが着ていそうなつなぎ服」といって思い浮かぶ衣服が、カバーオールの一般的なタイプだと考えて間違いないと思いますよ。メーカーによっては、カバーオールではなく、ロンパースと呼んでいるところもあるようですし、また、細かく言えば、裾にゴムが入っていないタイプの衣服は、プレオールと呼ばれているんですけどね。カラーバリエーション・デザインが豊富で、普段着として着用する他、お出かけ着としても重宝されます。

ベビー服のカバーオールは、袖・裾にゴムが入っているため保湿性・保温性が高く、特に、月齢の低い赤ちゃんが着用することが多いため、それに伴って市販されているものは50cm~80cmのサイズであることが多く、主に生後2ヶ月・3ヶ月~1歳頃までを着用時期としているようです。もちろん、1歳以上の赤ちゃんが着用できるカバーオールもありますが、デザイン的には、ベビー服というよりも、それこそ大人が着用するようなデザインのカバーオールが多くなります。また、メーカーによっては足カバーがついているタイプのものもあります。足カバーというのは、つま先までを包むものですね。カバーオールとは別に、同デザインの足カバーがセットになっているものもあれば、カバーオールの裾が足先まで繋がっているものも存在します。

ここでは、ベビー服のカバーオールについて挙げていきます。